誰かと心を通わせること。
本が好きだ。
いろんな本があるけれど、読むなら特に物語、小説がいい。
読んでいる間は本の中の世界にいることができるし、自分が経験したような特別な感覚になる。
そんなところも似ていた。
昨年から約一年かけて、ようやく最近読み終えた本がある。
普段は一冊にこんなに時間がかかることはないのだけど、僕が読むのはほとんど電車の中なので、あるページから続きを読むことができなくなってしまった。
これ以上読み進んだらとても耐えられないと思ったから。
家に置いたまま、そのまましばらく放置していた。
数日前の休みの日にふと思い立って、続きを読んでみた。案の定、顔をクシャクシャにしながら号泣した。
大きな喪失感で珍しくその後数日引きずった。というより、余韻に浸っていたというべきだろうか。
本の中の人物が、小さい時から一冊だけ好きな本があるって言ってた。お父さんから貰ったって。
その時僕の頭の中にも一冊の本が浮かんでいた。僕にもある。
父から譲り受けたカバーもぼろぼろの古い本。
ページをめくるとその本は僕のそれと全く同じだった。
なんだかうれしかった。
大事なものを忘れていた。
ついこないだ素敵な仲間たちと、久しぶりに輪っかを繋げて作った。
これ何年ぶりだろう?最後に作ったのは、もう思い出せないくらいずっと前だ。子供の頃はよく作った。
忘れていることがたくさんある。
時々記憶の断片を辿る時間をつくることで、いろいろなことを思い出す。
大切なことは忘れたくないなって思う。
過去にしがみつくのではなく、
これまでのすべての経験が今の自分をつくっていることを知り、それをこれからの人生に活かしたい。
本がきっかけで
生きることについて考えさせられた。
もっともっと日々を大切に過ごさなければいけないなと。
そして誰かと世界を共有すること。
喜びを倍に。悲しみは半分に。
そうゆうのがいいな。
Love Life Happiness