子供のままで。
昨夜の雨がまるで嘘のように、
夏の青空が広がっている。
6月28日。休日。
仕事の時もあるけど、休めるのなら基本的に今日はなるべく空けておきたい日。
まずは父に伝えたい。
誕生日おめでとう。
ずっと健康な人だった父も、最近は病院のお世話になりがちなので、体に気をつけて長く元気でいてもらいたい。
もう2人の孫がいるおじいちゃんだからね。
そして、あれからはや23年。
今日の一日を迎えたことで、僕は母より長く生きた事になる。
まだほんの数時間だけど、年齢を超えるという事に、少しのさみしさとなんだか不思議な感覚が入り混じる。
僕の母は僕より年下になったわけだ。
大抵の場合、母のことを記す時には僕は泣いている。
今も電車の中で書いているけど、目に涙を溜めて半分泣いてる。
ハタから見たら変な人だろうな。
でもこれはお決まりみたいになっていて、
悲しいからというわけじゃないし、年をとったからでもない。
勝手に溢れてくるものだ。
高校生だったあの頃から、もうずっと、長い間繰り返している。
僕はずっと前から、今日が人生のターニングポイントになる気がしていた。
だけど実際その日になると、いつもと変わらずただ普通に過ぎていく。
相変わらず、僕はひとりだ。
自分の家族は、自分が子供のままで止まっている。
想像はできても、親としての本当の気持ちはわからない。
抱えるものもわからない。
でもどんな立場であっても、変わらないものがあるのは知っている。
いつだって目の前にいる人を大切にするべきってこと。
夫婦の絆、家族の絆、子供たちの笑顔、まわりの人達との繋がり。
人生で一番大切なものは “愛” ってこと。
それが何なのかについては話が尽きなそうだし、別の機会にでも色んな人と語り合いたい。
人それぞれにカタチがあるし、決して他の誰かと比べるものではないから。
子供たちには愛とか言っても、それなぁに?って質問攻めにあいそうだし、教えるにはちょっと難しい話かも知れない。
(もしかしたら子供たちの方が純粋な心で、よっぽど愛の伝え方をわかっているのかもな。)
今日は僕が伝えたい。
世界中のお母さんに、
いつも頑張っているすべてのお母さんに。
本当の子供たちの代わりに。
今日が僕にとっての本当の母の日だと思うから。
「ママいつもありがとうね。」
「世界で一番大好きだよ。」
どうかすべての家族が幸せでありますように。
Wish happiness be always in you.