熱い夏と声援と。

海の日の朝

電車のつり革につかまりながら
本を読んでた。


いつもなら同じ電車で海に行くところなのだけど、午前中の仕事が入った為向かう先は職場だった。


藤沢方面に向かう小田急線の途中の駅で、
女子高生の集団が乗ってきた。
みんな同じような服装をしてる。

 

キュッと結んだポニーテールに
赤と青と白の3色で作られたお揃いの髪飾り。
そしてリュックからはみ出しているのは
赤と青のボンボン。

彼女たちの姿を見て 突然
夏のスタンドの光景が目の前に広がったような気がした。

 

 

昨日、父からLINEで細かく送られてきていた途中経過を思い出した。

先制して逆転され、また追いついては離され、何度も何度もくらいつく、かなり白熱した試合の様子が伝わってきた。
結果は8-9
一点差での敗戦。

母校の初戦敗退は珍しい。
残念だったけど、今年のメンバーもきっと一人一人が特別な経験をしたことだろう。

 

 

藤沢から東海道線に乗り換えると
今度は青と黄色のボンボン、
また違う学校の生徒たちがこれから試合の応援に向かうところのようだった。


ここから先の数日間も、たくさんの場所で個々の情熱とそれぞれの思いが交錯する。

全身全霊のぶつかり合い。

終わった時、心から相手に敬意を払い、また次の場所へ向かう。

 

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17年前
彼らと同じ側にいた

 

あの時はとめどなく涙が溢れてきて
顔をグシャグシャにしながら泣いてたと思う

 

ただの悔し涙じゃない

 

戦ってきた相手高校
スタンドの応援団
バトン部
先輩達
家族や友達の声援
過去の練習や試合

 

いろんなものがあの日
最後なんだと感じた

 

不甲斐ない自分と
申し訳ない気持ちと
とにかくいろんな感情が
入りまじって
心の底から泣いてた

 

おれはいまだによく泣く大人かもしれないけど
あの時の感情はもう味わうことのできないものだと思う

 

母校の球児達に久しぶりに熱い気持ちを感じさせてもらった

 

今でも先輩や後輩達とは

たまに草野球やったり
飲みに行ったり
ずっと繋がってる

 

野球はいいね

 

そしてなんだかいい夏だ

 

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4年前に書いたから、あの夏からはもうかなりの年月が過ぎた。

色褪せることのない思い出が

今年もまたいくつも刻まれていくことだろう。

 

夏のスタジアムは

そんな特別な場所だ。

 

 

Love  Life  Happiness